時計の電池交換/BVLGARI Solotempo

2012年7月12日お預かりのBVLGARI Solotempo電池交換メンテナンスです。12時〜3時の辺りに大きな水滴がついておりますが、この時計の何処からそこまでの湿気が入ったのか?

「ピッカピカ!になって戻るのを楽しみにしております」というお申し込み。確かにこのモデル「ステンレス無垢」なので磨くだけ光ります。ところが持った感じどおうも軽い?でも厚みはある。バックルの食いつき感にも違和感は無く。

特殊バネ棒も健在。裏蓋は”はめ込みタイプ”で。

裏蓋記載ですが文字のアウトラインが粗い。

裏蓋の裏側もチェックしますが模様が違う。

ところがムーブメントは本物そのもの。でもケースが無垢では無くメッキぽいので思い切ったバフ掛けは出来ないでしょう。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。バフ掛けしてもメッキの剥がれは無いのでメッキでは無い様ですが素材が堅い。よってバフ掛けするほどツヤが出て来ない。

そしてケースの洗浄が終わって撮影していて気が付いた!竜頭パイプが無い。こんな事はこのと時計ではあり得ない出来事。それよりも竜頭パイプは何処へ??洗浄器の底をさらっても無い。表の舗道で洗剤を洗い流したので暗闇の舗道を懐中電灯で照らしながら30分探して見つけました。自転車にでも踏まれて弾かれたら先は四車線の国道ですから見つかる事はなかったでしょう。

これで文字盤の水滴の意味が分かりました。竜頭パイプの接着剤が硬化して効いていなく隙間が空いた状態だったので湿気が入って、洗浄程度で竜頭パイプが抜け落ちたという事になります。

乾燥させて良く見ると黒の深みが無いですね・・・。そしてスペーサーがキツクてケースから出すのが大変でしたが雑貨ウォッチの取り出しと同じ感覚。

文字盤は外れております。これは私では手におえないので職人さんに託します。

裏蓋は明らかに軽くて薄い。

それにしても良く出来ておりますね・・。おそらく使用されている方も気が付いていないと思いますが。こうやって分解していって始めて分かりますが新品の状態で持っただけでは判断出来ないと思います。

電池格納部をチェックします。

職人さんも触るのは敬遠します。手間ばかり掛かって泥沼の作業になる事を分かっているからですが。なんとか文字盤だけは接着してもらいました。交換するにもパーツがありませんから。

針の取付も素材が柔らか過ぎて甘く、シッカリ付かないので長短針が時間の経過でずれます。結果的に「この腕時計はムーブメント取り出し不可」した方が無難です。電池交換のみでそろっと裏蓋の開閉のみで使うのがベストの様です。到着時よりはツヤも出ましたが「新品の様なツヤは期待出来ないケースでしたか」

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