時計の電池交換/dunhill millennium mens
dunhill millennium mens電池交換メンテナンスです。
6本届いたうちの1本。
薄型クォーツですがダンヒルでも「ミレニアム」というシリーズらしいです。
独特のステンレス無垢バンドですがベルト調整も独特の「横スライドさせ外し」
裏蓋がプラスチックなのは私らではお馴染み。外すとサビが目立ちますね・・。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大ですがムーブメントにダメージはありません。
問題はケースの腐食、凸凹になっていますからプラスチックパッキンとの隙がある為に本来はこじ開け工具で開けますがドライバーの先で引っかけてテコの原理で簡単に開きます。
パッキンは効いていますがムーブメントまでは湿気は及んでいませんがパッキンの外側は錆びています。これも普通の電池交換ではパッキン周りの汚れを拭き取りませんからホコリに湿気が滞留してサビが発生します。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
竜頭の裏側は洗浄で綺麗になりました。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
洗浄で茶色いサビは落ちました。
竜頭パイプの裏側もこの状態までには。
裏蓋も洗浄で綺麗になりました。
サビがひどかった箇所はこれが限界。
電池交換して動作確認。
このラグ足のキズですが私が付けたものではありませんが、これは裏蓋を閉めるのが堅い為にプレス器で押さえつけるときにコマとの接触で付いたキズ。文字盤側は革などを当てて作業しないとこうなります。
言いたかった事はキズの原因では無く、プレス器が必要な時期もあったのだなと。ケースの腐食が進んだ今は裏蓋を指先で押さえたら簡単に閉まりましたから、もう非防水の腕時計としてしか使えません。
直すにはケースの交換しかありませんから現実的な修理ではありませんね。
表側は綺麗ですがケースの裏側の縁があそこまで腐食するか?という感じではあります。