時計の電池交換/LUMINOX Series 8000

2014.10.21お預かりのLUMINOX Series 8000電池交換メンテナンスです。
「カレンダー操作が出来ない」「外れた秒針の取付」「洗浄」がご依頼で正常動作。

「カレンダー操作が出来ない」と言うことはムーブメントの状態はかなり悪く。
分解修理かムーブメント交換をしない限りは秒針だけ付けても、後に
遅れや止まりの症状が出るでしょうから20.000円前後の予算がないと触れません。

見積もりの金額をお知らせして、お断り致しましたが。
返事で「修理は不要で針付け宜しく」というメール。
作業の都合はどうでも良く「針付けだけ希望」という事です。
こういう方は、指示の事さえすればお金になると割り切るしかありません。

この秒針の曲がりを見て思い出しましたがオークションに出品されておりましたね・・。

秒針が外れていびつに曲がっておりますが、これは秒針が外れた状態で
竜頭操作で針回しをしたが為に長短針に絡み曲がったもの。

絡んだまま回しているので長短針の根本に白いモノがはみ出している。
これは長針の夜光を貼り付けてあるものが剥がれております。
当然、修復は無理で夜光を除去するか、針一式の交換しか手立てはありません。

おまけに「カレンダー操作が出来ない」とありましたが問題は無く。
その代わり「二段引きで、針回しが出来ない」。つまり時間合わせは出来ません。

やはりムーブメント交換しか手立てはありませんが希望は「針付け」ですから
それだけ行えば良いでしょう。

微調整位置をチェックします。

バックルの汚れは拭いて。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

ラグ部の汚れもチェックします。

裏蓋を開けると電池がムーブメントを覆っています。

更に絶縁フィルムが覆っておりますから取り外し。

これがムーブメントで。

竜頭パイプも、チェックします。

夜光が剥がれたものは除去します。

針は戻せば折れるでしょう。折れたら除去するか、針一式の交換ですがパーツの入手は不可。

ケースの内側もチェックして。

夜光を除去します。

外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。

 

針は曲がりだけは修正しましたが。

かなり曲がった状態。

いつ止まるかわかりませんがご希望の「針付け」完了。
簡単そうに言っても、針が回せない状態で時間を合わせており、かなりの手間が掛かっております。やはり受付時の嫌な予感は的中で、キッチリ直している訳では無い手間ばかり掛かります。理由があるから断るのですが。
やり取りの流れからも経験上、入金確認後の発送とさせて頂きました。

「LUMINOX一覧」 「BRAND一覧1」 「BRAND一覧2」 「電池交換一覧」