時計の電池交換/Revue Thommen Grandville Mens

2013年3月6日お預かりのRevue Thommen Grandville Mens電池交換メンテナンスです。
ガラス交換もご依頼ですがカーブガラスガラスなので既製が合うか?

2本届いたうちの1本。

ステンレス無垢バンドに両開きバックル。

弓環が片方しか外れませんが、外れMeasurement無い方はバネ棒のみでは無く金属パイプが通してあります。

金属パイプが見えますが、当然そちら側のバネ棒は細い物になります。
どちらがオリジナルか分からないですが、このまま洗浄します。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で右が裏蓋記載。

パッキンを外して汚れを拭き取ります。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ガラスは直径「26.99mm」、厚さ「1.6mm」です。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。ガラスはどちらもキズが多く。
どうせ替えるならフラットガラスの方が出っ張りが無い分、キズが付きにくい。
ただフラットガラスを入れると秒針と干渉する為に止まります。

そこで既製のカーブガラスで合う物を探しますが厚みが同じ物が無く1.2ミリ。
ベゼルから若干沈み込みますが、考えようによっては沈んだ分、出っ張りが少なく
キズが付きにくくなります。
こちらも「レディース同様」フラットガラスに替えればキズが付きにくいですが
擦れてしまっているので、やはりカーブガラスですか。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

バックルの緩みも修整のご依頼ですがカーブが歪んでおりますね・・・。
カーブの修整をしても緩みは直らず爪を起こすしか無いようですが
作業出来る工具が無い。そこで合う物を作っていたらバックルだけで1時間の仕事。

なんとか電池交換メンテナンス&ガラス交換完了です。
到着メールに。
「それと一つお尋ねします。たぶん洗浄していただいたためと思いますが、
バックルの6時側のピンが2本とも抜けやすくなっているようです(写真を添付します)。
可能であれば多少のことは自分でやりますので、対処方法をお知らせください。」

と言う事で添付の写真ですが。
なるほど、これは良くある事例ではなく気にも止めませんでしたが、
これならご細かい作業が苦にならない方なら自分でも出来るか?と。

写真の丸をつけた箇所を上から叩きます。
(写真出言えば、見ている視線の方向に)ですか。
直接たたくとバックルのカーブが変わります。よって
ペンチの先端とか金属のものを付けた丸の裏側に当て。
上から叩きます。直接叩くと締まらないのでハンマーを2つ。
一つの先端を丸に乗せておいて、その尻をもう一つのハンマーで叩くですか。

バックルのカーブが変わると、また留まりにくくなりますから注意です。

簡単なのは「接着剤を塗る」という方法もありですか。

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