時計の電池交換/G-SHOCK DW8200/1294
2015.1.25お預かりのG-SHOCK DW8200/1294電池交換メンテナンスです。
ベルトを外さないと裏蓋が開けられない構造ですから外します。
遊び革の状態もチェックしますが遊び革どころか尾錠が無い。
でも交換用の「ベゼル・カバー」「ウレタン・バンド」も同梱で交換もご依頼です。
こうやって同梱頂くと交換費用はサービスです。
それにしてもコテコテの汚れ方。何か現場のお仕事で使用ですね。
ラグ部の汚れもチェックします。
さて、もう片方のラグ部、バネ棒が壊れて伸縮せずに外せません。
そこでベゼル・カバーを外して「外から突きます」。
ベゼル・カバーのネジですが、片方の2個は回せない状態でしたから
強引に引き抜きます。
外したバネ棒とネジ。もちろん洗浄します。
ベゼル・カバーのネジは頭の部分が鉄粉で埋まっていて、ドライバーが回せない。
外から突いてみますが、バネ棒が錆びて固着しており本来のバネ棒構造には頼れない。
そこでニッパで切断します。
ウレタンの中にバネ棒が通っており曲げて切断しました。
コテコテですが洗浄で綺麗になるでしょう。
裏蓋の裏側もチェックして。
裏蓋を開けるとスペーサーが電池を覆っています。
これがムーブメントで。
これが取り出した液晶&ムーブメント。
こちらは液晶側。
ケースの内側もチェックして。
パッキンが効いていた事がよくわかる画像。
裏蓋を閉めてまるごと洗浄して浸水が無いかチェックします。
洗浄して綺麗になりました。浸水も無いようです。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。
ケースの内側もチェックして。
このベゼル・カバー。洗浄すると「加水分解」でバラバラになると思っておりましたが。
弾力性は損なわれておらず。ネジを外さず引き抜いたりしましたが割れません。
洗浄して綺麗になりました。(まだ充分、使えますから返却しておきましょう)
裏側も洗浄して綺麗になりました。
ところが以外なのはウレタン・バンド。
加水分解で脆くなっております。普通はベゼル・カバーがダメでも
ウレタン・バンドだけは救われるのですが、逆もありえる訳です。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。
表示確認してELライト点灯確認。
さてネジを外さず新品のベゼル・カバーを取り付けようと試みましたが。
流石に新品ではネジは外さないと、被せてながらでは装着は無理です。
取り外しましたが、固着していれば、ねじ切り部分から折れますから
外したくなったですが、仕方が無い。結果オーライでしたが冷や汗もの。
新品のバンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。