機械時計のメンテナンス/Speedmaster1151 AUTOMATIC
2011年1月8お預かりのSpeedmaster1151 AUTOMATIC メンテナンスです。送られたのはお母さんでクォーツと思っておられた様です、そして安物の腕時計とも。私もオメガは詳しくないのと渋さが無いカラーリングなのでそうなのかと思いましたが、触った質感・重厚感・そして機械時計・スピマスとなれば30万くらいはすると思いますが。(;^_^A
ステンレス無垢バンドに三つ折れプッシュバックル。
ベルトごと洗浄でバックルも綺麗に。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋の裏側もチェックします。この裏蓋プラスチックパッキンですが”パカッ！”と開いて。プラスチックパッキンがそれでは防水機能が落ちているはず。パッキンが硬化した証拠ですが交換パーツは残念ながら無い。
内部は湿気が入った形跡がありますがね・・。遅れると言うことでOHするしかありませんがクロノグラフですから5万くらいは掛かるか？でもネジを巻いて置いておけば一日数秒の遅れですから許容範囲。腕時計としては充分使える精度です。
ただプッシュボタンの動きが鈍い。せめてムーブメント取り出しが出来れば洗浄するのですが機械が簡単に出て来ないので仕方がありません。プッシュボタンのみとか。ムーブメント取り出しのみで職人さんに送る訳にも行きませんね。
竜頭の裏側は洗浄で綺麗になりました。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。といてもムーブメント取り出しが出来ないので手で拭いたのみですが。
汚れを拭き取るのみに。
パッキンを外して汚れを拭き取ります。
裏蓋は磨いて洗浄しておきました。
バンドはバフ掛け＆洗浄でピッカピカ！
後はベルトのピンが抜けやすいという事で。一度抜いてみますがピンが摩耗しているようです。ただこのピンは交換用の既製品などは無いのでピンを数カ所湾曲させて摩擦を大きくするしかありません。
そしてベルトを取り付け電池交換メンテナンス完了です。後日、お電話でプッシュボタンがサクサク動くようになったと思えば時計が動かないと。やはりOHの時期ですね。ただ機械時計のクロノグラフは何処でも受け付けて貰えないでしょうから大変。