時計の電池交換/NIXON Simplify THE 51-30 Chronogoraph

2016.2.6お預かりのNIXON Simplify THE 51-30 Chronogoraph電池交換メンテナンスです。
重し込みの前にお電話で「外れた針の取付は可能か?」というお問い合わせがあり。
可能である旨を伝えて到着いたしました。

しかし、短針以外の針全てがはずれているとは。これは異常な状態。
ましてや時計内部が曇っている。
お申し込みフォームには「購入後1年で、保管したまま」という事ですが。
あり得ない症状。それなら保証を受けると思いますので何かあったのでしょう。
このパターンは手間取ることは明らかなので、返送送料を持ってでも
受付したくないパターンですが、そのまま返送するか悩みます。

竜頭の動きをチェックして。

ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。

ブレスには新品のナイロンが巻かれたまま。

微調整位置をチェックします。

ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になりました。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。この矢印は何をいみするのか?
それにこのスクリューバックは空いている。指だけで裏蓋が回りますから。
これは何かある。

裏蓋の裏側もチェックしますが記載があります。と言うことは新品でも無いでしょうから作業を進めます。

これがムーブメントで。

スペーサーを外して文字盤の裏側もチェックします。針が外れて良く有ることは
ムーブメントと文字盤の固定が緩んで文字盤が針を押し上げる。
でもこの時計の場合、それは無さそう。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。針が外れて多い現象は「針を取り付ける軸」
これが文字盤に空いた穴とセンターがずれている事。
これは強い衝撃で文字盤が横方向にずれる事で起こります。

黒い物の上に置けばいかに曇っていたかがわかります。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

竜頭を取付て短針のみを回して、カレンダーの切り替えをチェックします。

針の取付完了。取付と言っても乗せて押さえただけ。
針の取り付け作業ですが、たまに「再度外れましたが、キチンと取付されましたか」というもの。そして「取れないように」というご要望があるので受付したくないのです。
本来は外れるハズの無い物が外れている訳で、既に不具合が起こっている訳で。
そこまでの責任は負えません。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。

全体的にツヤが出て綺麗になりました。裏蓋を閉めますが回るのに摩擦が大きすぎる。
スクリューバックのネジが食い違った経緯があったかも?
ソコまで出来るのも相当な力があってこそ。

ガラスの曇りもスッキリ、針の取付も完了です。
こういう症状があった時計はストップウォッチの使用は止めた方が無難。

時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。
針の取付に押さえつけた感じは普通に摩擦があり問題無いとは思われますが。
一度、外れた針は外れやすいので注意してのご使用宜しくお願いいたします。

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