時計の電池交換/SEIKO Diver7548-7000
SEIKO Diver7548-7000 電池交換メンテナンスです。電池交換ですが以前に何処かで電池交換されたときに壊れたということですが・・・、見てみないと分かりませんね。勿論のスクリューバック。
ガラスのキズが目立つのですが。これメンテナンスしていて意味が分かりました。
これがムーブメント。電池押さえのネジの横。ここにコイルがありますが、明らかにネジを回していてドライバーがかすめた跡です。これ常識的に考えればネジの位置とコイルの位置が違う訳で、何故このネジを触っていてコイルにドライバーが当たるのか?
これは触った経験がある人しか分からないでしょう。防御策を試みて行えば何でも無い事です。偉そうに言ってますが私だって修理は素人、色んな修理のコツを覚えるのがプロへの道でもありますね。電池交換だけでもその防御策なるコツが多々ありますが、分解修理となれば・・・修理の世界は電池交換よりも奥が深い。
これでは動かないでしょう。これは交換するしかないのですが何たってかなり古いダイバー。先ずセイコーは在庫しているはずがない部品。ところがある所にはあるのですね・・・といってもこれが最後でしょう。今まで持っていた所もこれ以上持っていて次に必要になるのは何時か?
もうこういった腕時計に費用を掛けてまで直す人が居るのか?それを考えれば持っているのもリスクが高いですか。
コイルが見つからなければメンテナンスしても意味が無いですから作業もなしで写真も無し。所がパーツが見つかって直ったので後は発送するのみ。
「明日の夕方に発送致しますね」と言った翌日の午前中です。あれ?そういえばメンテナンスはしていなかったぞ!慌ててメンテナンスですね(;^_^。先ずは、竜頭を抜いて。竜頭パイプもチェックします。
ケースの洗浄をいてピッカピカ!。ところが普通洗浄すれば綺麗になります。今回も当然ですが、ところがガラスの内側が曇ってしまった・・・何故?そこで洗剤が影響したか?とアルコールで軽く拭いて・・・・真っ白に曇った!
えっ!!このガラスって・・・プラスチック?ダイバーが?さすがに古いダイバーは違いますね。ガラスを外してバフ掛けするしかありません。それも午後に発送なのに。まったく予期していなかった作業ですから大変。全部ばらしていきます。本来この部分は分解して洗浄はしません。よってこの腕時計も結構汚れていましたが、ことの成り行きで綺麗になりました。
これが抜け殻。竜頭は洗浄でピッカピカ!
綺麗になりました。ガラスのバフ掛けも終わりました。結局はバフ掛けでは落ちずに手作業でコンパウンド仕上げ。
プラスチックとはゆえ、ダイバーですからかなりの厚み。ガラスパッキンとガラスを戻して押さえと回転ベゼルを取り付けます。
竜頭パイプはピッカピカ!この突起が回転ベゼルが”カチカチ”という仕掛けですね。
何とか、発送に間に合いましたね。d(^_^)ダイバーのガラスがプラスチックの頃のモデルはもうメーカーさんでは”修理対象外”で返却されます。この頃のダイバーはもうダイバーとしてのお役は御免させて頂いて、普通の腕時計として使うのが無難ですね。