時計の電池交換/TAG HEUER 363.508

2011年9月28日お預かりのTAG HEUER S363.508電池交換メンテナンスです。

2本届いたうちの1本ですが黒い方は少し前に電池交換メンテナンスしたところですが、遅れるということで「OHのご依頼です。」発送のついでにもう1本のTAG HEUER。予備として使うので電池交換メンテナンスでご依頼です。

遊環の状態もチェックしますが、その前に尾錠のバネ棒が通るあたりが割れているでは。

裏蓋はスクリューバックで右が裏蓋記載。

ベルトを外してラグ部のチェック。スクリューバックを回すと汚れが出て来ます。

パッキンを外して汚れを拭き取ります。

ケースの腐食がすごいですね・・。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの腐食は裏蓋と接する辺りのみで内部にまでは及んでおりません。

バンドも洗浄しようと持ち上げたら、ポロリ。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

裏蓋も洗浄して綺麗になりました。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。電池を入れて動作確認ですが不動。かなりの期間を放置されていたと言う事ですから動かないとはおもっておりましたが。注油調整で様子見、でもピクピクするのみで進まない。となるとOHしか方法はありませんが「修理受付終了を決めた日」。さぁ、どうする?。

パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。輪列を回転させて油を馴染ませて動き出した!が、数秒で止まる。何度か同じ作業を繰り返して翌日、みたら時間がピッタシ合っているでは。

同じくOHでお預かりの方も、同じ作業で様子見。先日のお預かり時には注油はしていないので、それだけで順調に動き出した。それでも止まる様ならOH受付終了を決めた今。返却するしか方法が無い。でもなるべくなら動かしてあげたいですね。と2日、様子をみておりましたが止まる事もなくブルーのTAG HEUERと一緒に正確に動いておりました。

どちらも注油調整で動き出しましたが、本来はOHしないといけない症状。それをOHで受けていながらのOHはせずの返却ですから、申し訳ないので店にあったパッケージも無い黒いウレタンがあったのでサービスで付けておきましょう。2日間、様子見でしたがこれ以上は私に出来る事はないので発送ですが、止まらない事を願うのみですね。

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