時計の電池交換/TAG HEUER 895.413 GMT エアライン
2011年2月お預かりのTAG HEUER 895.413エアライン電池交換メンテナンスです。ご依頼にケースの四隅とベルトに”墨入れ”もですが・・何のことか?
何でも「エアライン」というモデルなので検索すれば画像が出て来ますという事で直ぐにわかりましたが再現出来るかどうか?
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。
微調整部分の位置をチェックしておきましょう。
ベルトごと洗浄でバックルも綺麗に。
裏蓋はスクリューバックで右が裏蓋記載。
本来文字が黒なのですが溝が浅過ぎて無理なのでは?それよりもラグ部のバネ棒の湾曲が気になります。
裏蓋の裏側もチェックします。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。ムーブメントの湿気と。
パッキン辺りのサビが気になります。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
目盛リングは文字盤に乗っているのみですが金属で重厚な物です。
ラグ部やケースのサビもチェックします。
プッシュボタンのパイプの緑になったサビも気になります。
外してパイプもチェックします。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
ケースのサビは落ちましたが凸凹までは直らない。
プッシュボタンは洗浄して綺麗になりました。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
パッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。時節柄、と内部の状況から念の為に注油調整もしておきます。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。問題は墨入れですがケースの凹凸も浅い。
バネ棒の湾曲は直すとして。
やはり一度の墨入れでは拭き取ると消えてします。こういった作業は模型作りなどをされる片の方が数倍はお上手な作業。私などでは度素人が塗るようなものですから。
何度か塗り直していくと様にはなってきましたが。
かなりのムラがありますが雰囲気は出て来たということで。気がつくと墨入れだけに1時間近く費やしておりまして、こんな事に何時もでも掛かっては居れません。
ケース側もご覧の通り。おそらく使用したら簡単に消えるでしょう。それに時間は掛けられない。無駄な作業ですが費用は頂くしかありません。
ベルトを取り付け電池交換メンテナンス完了です。写真の数も50枚に及びました。