時計の修理受付例/agnis.b V701-6840
2011年12月2日お預かりのagnis.b V701-6840電池交換メンテナンスでご依頼ですが結果的に「ムーブメント交換」となりました。
文字盤周辺のサビが凄いですから浸水状態が予想されます。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で右が裏蓋記載。
パッキンは硬化してパリパリ。
あとで交換します。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
ですがスペーサーを取り外すとサビが。
コテコテに錆び付いており竜頭も微動だにしない。これはもう強引に引き抜くしかない。
巻芯の先端部分が折れて内部に残ったまま抜けました。これはもうムーブメント交換しか方法はありません。
竜頭パイプもサビで凄い状態に。
これが取り出した文字盤ですが、これも外します。
ケースの内側もチェックします。
洗浄しようと持ち上げるとガラスがパラリ!
文字盤の足が折れておりますからムーブメント交換しても接着するしかありません。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。ムーブメント交換だけでは無く竜頭は生かして巻芯のみ交換の必用があるので私では無理。そこで職人さん頼み。
ムーブメント交換完了。
巻芯も交換されて。
全体的にツヤが出て綺麗になったところで。
電池交換メンテナンス&ムーブメント交換完了です。
そして発送後数日、ガラスが曇って止まりましたというお知らせが?
到着時は曇っておりませんが内部をチェックします。
開けてしまって分からないのですが、開けた瞬間パッキンがよれていたのが伸縮力で元の状態に戻りました。よれた状態には戻せませんから写真が撮れなかったのですが。よれた原因は職人さんから戻って来て、ムーブメント交換の写真撮影の為に裏蓋を開けました。
そして裏蓋を閉めるときに”はめ込みタイプ”はパチンと閉まりますが寒さでケースの収縮のせいか外周に沿って何度も指で押さえて押し込んでいきます。この時によれたのですが、こういう時は外周を徐々に締めずに一気にプレス器で閉めるべきでしたと反省。数日、乾燥させて電池交換で問題無く動いておりますので発送となりました。