時計の修理受付例/dunhill MoonFace
2013.12.1お預かりのdunhill MoonFace電池交換メンテナンスです。
ご自分で電池交換したが裏蓋が閉まらないという事ですが。
閉まらないのでテープで固定して到着。
裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。このパッキンがケース側に残ったままでは閉めることが出来ません。
ですが、それ以前の問題で時計内部としては”粉っぽ過ぎる”、これでは動かないでしょう。機械留めネジが錆びて粉が散っている。ネジだけでは無さそうですが。
片方はサビで固定板が途中で割れている。これでは固定さえ出来ない。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメントですが文字盤周辺が粉でザラザラ。
このケース内側の錆びた粉がムーブメントの輪列に入り込んでおり不動です。
ラグ部ピンは洗浄して綺麗になりました。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。そういえば金色のベゼル部分のキズが気になると言う事ですが、ここは触るとメッキが剥がれやすくなるので触れない。
裏蓋もパッキンも洗浄して綺麗になりました。
バンドを取り付けメンテナンス完了で修理センターへ託します。分解修理どころがムーブメント交換となると覚悟しましたが、交換用のムーブメントが無く。分解修理対応。
2週間で完了。最初は回路交換も必要かもという事でしたが、今回分解修理のみでで何とか動くようになりました。パッキンと機械留めバネも交換して完了です。