時計の修理受付例/G-SHOCK DW5600E/1545

2012年4月9日お預かりのG-SHOCK DW5600E/1545プッシュボタン修理です。ご自分で電池交換して動いたもののプッシュボタンの操作が堅くなり沈み込んでしまったと。

ウレタンバンドだったものをメタルに交換されたそうです。それが出来るだけでもそこそこの器用さは持ち合わせておられるようです。

微調整部分の位置をチェックしておきます。

裏蓋は4本ネジで留まっていて右が裏蓋記載。

裏蓋を開けるとスペーサーがムーブメントを覆っています。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大ですが全くツヤ無し。とうか触りすぎで指紋がベタベタです。これだけ触れば電池寿命にも影響するでしょう。

これが取り出した液晶&ムーブメント。

こちら液晶側。

プッシュボタンが当たるレバーは縦にも横にも曲がっております。これではケースに収めてもプッシュボタンが当たらなかったりずれたりでしょう。金属ですから曲がったものを全くの直線に戻すのは不可能ですが。

プッシュボタンの沈み込みはベゼルカバーがずれているものと思いましたがプッシュボタンのグリス切れですから全部外してグリスアップします。

汚れが詰まっている訳ではありません。

4つ全て外します。

プッシュボタンとプッシュボタンが当たるレバーを直してムーブメントを戻します。

「特に左上のボタンの沈み込みが激しい」という事ですかが、これは「Adjust」ボタンですから元から凹んでいて触りにくくしてあります。このパターンの修理は修復出来ないものが多いですが今回は何とかなりました。といってもこれメーカーなら「修理完了とは言えない出来」なのでしょうが。

「修理受付例」電池交換では不動」 「ベルト修理」 「電池交換」