時計の修理受付例/OMEGA-Geneveリダン

OMEGA-Guneveリダン

OMEGA-Guneveのリダンです。OHは前年に他で済ませておられるそうですから今回は文字盤の書き換えと風防交換、それとケースの再メッキです。

この「文字盤リダン」と「ケースメッキ」ですが2008年以降、職人さん都合で受付が出来なくなりました。m(..)m今回は3つの修理ですから、費用もそれなりになりますから今回はオメガに予算を集中させます。

OMEGA-Guneveリダン裏蓋

ケースのメッキは剥がれてはいないのですがムラが出てきています。裏蓋はスクリューバック。今の時代の様に裏蓋に刻印や名前が無くシンプル。アンティークな自動巻はこういった雰囲気が多いです。

文字盤のシミというか剥がれ。それと針のくすみですか、針は拭くしかありませんがあまり綺麗にはならないと思います。風防は目立つキズは無いのですが○の箇所が割れていますから交換します。

OMEGA-Guneveリダンムーブメント

アンティークなムーブメント。カッパー色のムーブメントが綺麗です。

これがテンプ。OH済みという事ですが私が感じるにはムーブメントにツヤがありません。

問題はケースの”欠け”です。パッキンが見えてしまってますからこれは防水性能はかなり落ちます。交換するにも部品は無いですから軽くパテ盛りして強化する程度ですか。3週間掛かって文字盤のリダンとケースのメッキが戻って来ました。7.000円の文字盤リダンですからCGと言うよりかは”べた塗り&スタンプ”です。この写真で見る限り、リダンされた事を感じません。

ここまで拡大すると荒い感じもしますが実物はスタンプである事は感じません。最初は無かった「Geneve」の文字も入りました。

「SWISS MADE」の文字も再現されています。 問題はインデックスです。このインデックスは取り外しが効く物では無かったのです。よって「OMEGA」の文字などと一緒にこの黒い線も一緒にスタンプしますからピッタシ中央って訳には行かず少しずれています(;^_^A。肉眼では分かりにくいですが、ここまで拡大すればスタンプである事が良く分かります。これで7.000円の文字盤リダンですが、インデックスのセンターピッタシ出すにはやはり15.000円くらいのリダンが必要ですが、パット見はそんなに変わらないリダンに倍以上の値段を掛けるか?といった判断になります。

ケースもメッキされピッカピカ!この場合のケースメッキで7.000円です。問題の欠けた部分もこの程度には修復。でも裏蓋とケースの隙間までは修復出来ないのでパッキンが見えています、よって防水性能は期待出来ないですか。

これが交換した風防と風防パッキンです。風防はオリジナルでなくて安ければOKって事でしたが。風防の裏側に金属のリングがあるタイプですから、オリジナルに交換しました。これは既製を無理やり合わせると防水性が極端に落ちます。

オリジナルですから風防の保護フィルムが付いています。そしてこのパーツの交換。これが何を意味するのか?。OHは他店で、その後。文字盤リダンとケースメッキの受付でしたが2006年サイトを立ち上げた所なので何でも受付ていましたが。

正直、職人さんは怒っていました。OHも一緒かせめてリダンとメッキ後に他店にOH依頼ならまだしも、一番責任の掛かるOHは他店でその直後のムーブメントを取り出す作業になる訳ですから。

写真のパーツは改造されたパーツが無理矢理押し込まれていたのですが、後に不具合の原因になるので職人さんが純正品に交換してくれたので不要になったものです。せめてOH後のムーブメントですから、こういう事が無ければ問題も無い受付ではあったのかも知れませんが、職人さんの立場ではそうでも無さそうで。

私もサイト立ち上げ間無しで必死でしたから職人さんに無理を言いました。職人さんにすればOHは他店ですから、そこまで責任は無いのですがケースメッキや文字盤のリダンの為にはムーブメントを取り出します。そのために後で精度に不具合が出るとOHはしていないのに責任になる。そこで自分には責任の無い部品交換や調整を無料でする事になった様でご迷惑をお掛けした様です。

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