時計の修理受付例/Silver Wave 7546-8020 竜頭取付
2012年3月9日お預かりのSilver Wave 7546-8020 竜頭取付ご依頼です。
ステンレス板巻きバンドに三つ折れバックル。
微調整部分の位置をチェックしておきましょう。
さて竜頭が無いわけですが。
真上から見れば巻芯は残っている。ただシルバーウェーブはネジ込みなので上手く合う物があるのか?職人さん頼みです。ただ年代的に専用パーツはありませんからネジ込みでも防水機能は見込めないでしょう。
ベルトごと洗浄でバックルも綺麗に。
裏蓋はスクリューバックで右が裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックします。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
巻芯は残っていても竜頭とセットになっているので竜頭のみ取付が出来ない構造。よって「竜頭と巻芯セット」で使える物を探して頂きました。
ただネジ込みが普通にはねじ込め無い。少し回して何とか食い付く程度。かといってピッタシ合う物など探していたら何時間掛かるか分からない作業ですし、何時間掛かっても見つからない可能性も大ですから適当に合う物ですか。
さて職人さんから戻ってケースの洗浄ですが、ベゼルのパッキンがかなり劣化しているのか洗浄で外れましたが、戻せない。これも特殊なパーツですがもう何処にも在庫は無い。そこで既製のプラスチックパッキンを入れておきましたが、ここでも防水機能は低下。
ケース側のネジもなめておりますね。
全体的にツヤが出て綺麗になったところで。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。全体的にツヤが出て綺麗になったところで。
ベルトを取り付け電池交換メンテナンス& 竜頭合わせ完了です。でもシルバーウェーブなのに「非防水ウォッチ」ですね(;^_^A。
予算的にはOHしても足りる物を頂いておりまして、竜頭が無い状態でしたからホコリも入っておりますからOHした方が良いのですが。ベゼルパッキンの事と、竜頭は完全にねじ込め無い状態ではあまり費用は掛けられないですね。