時計の修理受付例/OMEGA SPEEDMASTER AUTOMATIC 1155
2012年2月7日お預かりのOMEGA SPEEDMASTER AUTOMATIC 1155修理です。
ステンレス無垢バンドに三つ折れバックル。
ベルトごと洗浄でバックルも綺麗に。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で右が裏蓋記載。
パッキンがケース側について開きましたが、それよりも何か部品が外れているでは?
ピンボケましたが、私では何処にあった部品なのかサッパリ。
こちらテンプ側。
ローターをズラしながら何処にあった部品か?
テンプは動いたり止まったり。
金属部分が湿気て全くツヤがありません。
竜頭にはオメガのマークが。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
この裏蓋ですが簡単に閉まります。プラスチックパッキンが摩耗しているようです。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して。
ベルトもバフ掛け&洗浄で綺麗になったところで。
職人さんに診て貰います。
湿気もとれてピッカピカ!外れていた部品も戻されております。ただこの外れていた部品が変形していて為にローターに擦れて動かなかったそうでかなり手間が掛かったということで。交換してしまえば簡単な話ですが日にちも費用も掛かりますからね。
テンプの動きも快調。
バックルの噛み合わせが浮いておりますので修整して。バックルのバネ棒が摩耗して穴から突き出ておりましたので2本交換。
これでメンテナンス完了です。裏蓋パッキンは交換しておりませんから本来の防水機能はありません。でも形見と言う事ですからご説明して「パッキン交換してザブザブつかってしまう」よりは「非防水扱にする事で丁寧に使ってください」ということになりました。