時計の修理受付例/OMEGA SPEEDMASTER SPACE MISSIONS
SPEEDMASTER SPACE MISSIONS OH&メンテナンスのご依頼。
重厚な木箱で到着。アポロ月面着陸記念モデル。
「化粧箱は保管用であって搬送用では無いですから、これに入れての搬送は腕時計が中で踊りますからお勧めは出来ません。また、こちらの管理の都合上も化粧箱は無しでの発送宜しくお願いいたします。」
クロノグラフの手巻き腕時計で裏蓋はスクリューバック。
初の月面着陸した腕時計のモデルであると。
バンドごと洗浄でバックルも綺麗に。
バックルに”Ω”のマークが施されています。
裏蓋の裏側チェック。
耐磁プレートが見えますから外して。
これがムーブメント。
手巻きですからローターが無いのが特徴。
しかしクロノグラフのムーブメントは綺麗ですね・・・。
受け石のルビーも際だっています。
竜頭の裏側は洗浄で綺麗になりました。
竜頭にもマークがキラリ!
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になりました。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側をチェックします。
内部は綺麗な状態。
ケース側面にも「アポロが1969年に着陸したと」
裏蓋のシールは変色してきたら剥がした方が良いでしょう。そこから腐食が始まると大変。
ケースの洗浄は完了。
ピッカピカ!になりました。
私のメンテナンスはこれで完了、あとは職人さん行きになります。
この腕時計はお渡し後、1ヶ月で”再修理”になりご迷惑おかけしました。原因は何でも無い事でしたが私などは、こういった修理が上がってくる事によって職人さんの腕前や変化を感じます。こういった時は迷わず別の職人さんに診てもらうのが一番。職人さんも人間ですから体調面の変化などは時計に現れる訳なんですね・・。
この作業は2007年9月ですが2008年4月現在の職人さんはクロノグラフのOHは受付出来ないと言う事です。