時計の修理受付例/TAG HEUER WG-1113-0 ムーブメント交換

2012年10月10日お預かりのTAG HEUER WG-1113-0 ムーブメント交換です。

バネ棒が折れたのかブレスが外れたまま到着。

裏蓋はスクリューバックで右が裏蓋記載。

竜頭を緩めると巻芯がか細く残っております。これが有るのと折れて無いとでは大違い。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。パッキンが潰れていると言う事でしたが問題があるレベルでは無いですか。ムーブメントが綺麗な状態で巻芯の箇所のみ錆びているのが裏蓋パッキンは大丈夫という事ですが。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。針やインデックスがこれだけ変色しておりますのでかなりの湿気がまわった事を物語っております。

なんと巻芯がムーブメントに刺さったまま、サビで固着している状態。

ケースの内側もチェックしますが以外に綺麗。

というのもご自分で取り出されて洗浄されたとか。

私の作業は終了し職人さんに託します。

数日で戻って来ましたがムーブメント交換は「納期が長くなる受付」ですが。職人さん、依頼が多いムーブメントを買って在庫してくれております。問題は竜頭が入らない。

これが抜け殻ムーブメントですが巻芯の入口が特にコテコテ。

この状態ですから分解修理するよりは交換の方が早く手間いらず。

時計と一緒にテープで留めた部品が。

金属の破片ですが、竜頭に残っていた巻芯。これを取り出すのにかなりの時間と苦労が要ったいう事で職人さんにとっては「分かってよ!」ってところ。これが抜けないと竜頭代金10.000円くらいアップ(パーツが入手出来れば)ですから重要な作業でもあります。
ただ状態で分かるように竜頭から浸水おり竜頭パッキンは必須なのですが、これも無い。

夜光は針のみですが修復してくれておりました。

ベルトを取り付けムーブメント交換完了です。兎に角は一旦、送って竜頭探し。
ジャンク品をオークション調達出来れば「予備のコマ」「予備のバックル」「予備のケース」として使えなくはないですが。やはり純正パーツの交換が必用になると問題が生じます。

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