時計の修理受付例/LUMINOX Series6600
2014.12.14お預かりのLUMINOX Series6600電池交換メンテナンスです。
「夏に泳いだ後曇り出し、動かなくなりました。リュ-ズ゜が折れてます。」という
「竜頭が折れている」という部分を読めば「ムーブメント交換」という返答になります。
ムーブメント交換で送っては頂きましたが、出来るのかどうかは修理センターさんに送っての判断。わたしが出来るモノではありません。
バックルは外して到着。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
「竜頭が折れていり」。ネジ込み竜頭ですから折れると言う症状は錆びて朽ちている。
つまり内部のダメージは開けるまでも無く想像が出来ます。
裏蓋の裏側もチェックして。チタンですからわかりにくいですが全面に茶色サビが浮いた状態。
電池も浸水しております。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。ですが文字盤の下に見える外周が茶色いのはサビです。
ケースの内側もチェックして。文字盤から裏蓋側に浸水で水が溜まっていたものと思われます。
ムーブメント(歯車)まで水に浸かった状態では分解修理どころではない。
巻芯も折れておりますが、根本で折れていないので何とか竜頭は使えるか?
竜頭パイプは、ここまでは綺麗になって。
ケースの洗浄は終わりましたがサビは取れません。
こうなると手作業で拭いていくことになります。
ここまでは何とか綺麗に出来ました。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
これがプラスチックのスペーサーですが、右がスペーサーの裏蓋側で文字盤に接します。
つまり文字盤も錆びており、ここまで錆びれば交換するしか無いでしょう。
問題は交換パーツがあるのかどうか?
兎に角は一昼夜、文字盤&ムーブを乾燥させましたが翌日の姿。
浸水して放置されており、ムーブメント取り出しで冬の乾燥した外気に触れたのでバリバリに塗装が割れております。
この時計で「文字盤リダン」などはあり得ませんから交換になります。
使えるのは針くらいで後は総入れ替え。
スペーサーは洗浄して綺麗になりました。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
裏蓋も洗浄して綺麗に。
ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になりました。
さて、この状態で「ムーブメント交換」ですが可能かどうか。
修理センターさんに聞いてみましょう。再利用できるモノは
「ブレス・ケー&ガラス・竜頭・三針・スペーサー・裏蓋」のみで。
「ムーブメント・文字盤・巻芯」は交換となります。
さて修理センターさんから回答ですが、やはり再利用できる物は限られ。
基本「文字盤&ムーブは交換」となります。
メーカーさんではありませんから部品の在庫は無く、たまたまカーボン調の
文字盤&ムーブがあると言う事で移植になります。
数日して入替完了してランニングテストに異常が無かったのか到着。
年末ギリギリの発送となりました。