時計の修理受付例/SWISS ARMY
2014.4.15お預かりのSWISS ARMY電池交換メンテナンスですが海外で買われて、長年の放置という事で修理のご依頼です。
遊び革の状態もチェックします。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。この裏蓋はスクリューバックもあり得るので時計屋は触るのを嫌います。
裏蓋の裏側もチェックして。パッキンを外して劣化具合をチェックしますが異常は無し。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
電池格納部をチェクしますが液漏れ跡。
電池は問題ありませんから過去の痕跡か?
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
尾錠も洗浄して綺麗になりました。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池を入れて動作確認ですが不動。クォーツ・パルス自体が出ていないのでムーブメント交換か。
全体的にツヤが出て綺麗になったところで。
バンドを取り付けメンテナンス完了で修理センターさんへ託します。
2014.4.30「岸時計店さん」から戻ってきまして「分解修理とコイル交換」でした。
ムーブメント交換で依頼したのですが「24時間計、付き」これが見つからない。
そこで手持ちの中古パーツを取り外し移植して動きました。
それだけの事と言えばそれだけですが。こういう修理は修理センター等の様な組織力で動くところは対応出来ません。それは
1.再発したときに対応が出来ない。
2.手間が掛かり過ぎる。
3.組織で動く結果、勝手に取引の無い所から部品を買ってきたり出来ない。
4.中古パーツで対応はマニュアルに無い。
こういう修理は個人ならではの修理ですが、ある程度無責任さをご理解頂かないと対応出来ない修理でもあります。
再度、不具合が出たら海外のサイトから購入するしかない修理になります。