ご理解・ご了解がないと受付出来ない/SEIKO DIVERオールド・クォーツ

2013.9.3お預かりのSEIKO DIVERオールド・クォーツ「コイル交換」のご依頼です。
ご自分で電池交換されてきたと言う事ですが、ドライバーを滑らせてコイルを突いてしまったと。
もちろん新品の部品は無いと思いますから、中古のパーツを探して貰います。
ただ現在「修理センター」ですから送ってみないと分かりません。
以前のような「街の時計屋さん」で高齢の方なら部品くらいは持っておられますが
修理センターなどは時計屋(しかも我々の様な古い頭の)が言う「つぶし」
なんて物は持っていないかも知れません。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックして。ご自分で電池交換してきたという事ですがサビは無く、浸水の形跡もありません。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

ぐっさり、ピンセットが突き刺さった形跡。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

一応、ケースは磨いて修理センターおくり。

ただ、やはり中古パーツは無く。新品を探すとなると5.000円とか吹っかけられます。
やはりこういう修理は街の時計屋さんで、おじいさんがその場で直しているような所でないと無理でしょう。

また修理センターから見れば分解修理も一緒なら対応も変わったかも知れません。
コイルだけ苦労して取り寄せて動かなかったら返品も効きませんから。
また、私の立場では、ご自分で時計を触る方は分解修理までの受付はしたくありません。
よって勧める事もありません。
修理センターが「ガラ箱の中古部品」での対応を期待してみましたが
修理センターさんにはお手数だけ掛けた結果になりました。

 

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