ご理解・ご了解がないと受付出来ない/RADO Sintra シントラ

2013.9.10お預かりのRADO Sintra シントラ電池交換メンテナンスでご依頼です。
「RADOの時計は洗浄作業で防水機能が無くなる」ものが多く。
「受付はお断りする項目」にしておりますがリピータ様ですから一応、受ける事に。

ステンレス無垢バンドに両開きバックル。

裏蓋は4本ネジで留まっております。ネジ留めは回して破損の恐れがありますが
その場合は代替えネジしかありませんから「裏蓋がネジ留めタイプも基本受付不可」です。

ネジは無事に外れました、次はパッキン。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

パッキンの前に、電池交換で動くのかチェックします。

動作確認したところでパッキンのチェックですが、問題無く摘まみ上げることが出来たので問題なしと思えば一部が溶けております。
これネジよりも厄介で代替え品も無しですから、防水機能は著しく落ちます。

これが外したパッキンですが、普通に弾力がありますが細い箇所は”ゴムの状態ではありません”。極端に柔らかいパッキンですから代替え品さえありません。

救いは千切れた箇所のみ溶けており全体に溶けておらず、戻せばパッキンの役目は果たします。

RADOは洗浄するとなると、ガラスのパッキンが流れてしまい代替え品もありません。
裏蓋側もガラス側も溶けている事が多く「手洗いさえ不可の防水状態」になっている物が多いですから、やはり「RADOはメーカー依頼」必須でしょう。
また、このタイプ初めて触りましたが「ブレスの脱着」も厄介な構造です。
よってブレスの洗浄も不可です。かといってムーブメント取り出しで
丸ごと洗浄すればパッキンが溶けて流れてしまいます。
せめてパッキンが普通の物であれば。
専用パーツが準備できる所、つまりはメーカーでしか対応不可となります。

電池交換のみ(洗浄なし)1.500円コースなら受付可能ですが
開けるときに「裏蓋ネジが折れた場合」ネジ抜き作業は修理センターなりますから
費用が掛かります。またネジは代用品になり「+ネジ」や「ネジの頭が裏蓋のツラから飛び出る」物に変更になる可能性もあります。

そういった所からも「メーカーへの依頼をお勧めします」。

 

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